責任投資への取組み

3.スチュワードシップ活動への取組み

2.エンゲージメント
(1)エンゲージメントの基本方針

当社は、投資先企業とのエンゲージメントを、スチュワードシップ活動における責任を果たすための有力な手段と考えており、積極的に取り組んでゆきます。

当社は、エンゲージメントは、投資先企業やその事業環境に関する深い理解に基づいて行うものと考えており、企業の状況の的確な把握に努めてゆきます。その上で、エンゲージメントを通じて、企業が望ましい経営を行い、企業価値の向上と持続的成長を実現するよう促してゆきます。ただし、経営に課題を抱える企業に対して改善を要求することのみをエンゲージメントと考えるのではなく、望ましい経営を行っている企業に投資家としての支持を伝えることも、エンゲージメントにおける重要な要素であると考えています。

当社は、ファンダメンタルズについての徹底的な調査・分析をベースとした中長期投資を基本としており、中長期的なファンダメンタルズがエンゲージメントにおける中心的なテーマであると考えています。ただし、個々の投資先企業と対話すべき具体的な内容は、企業を取り巻く環境や企業の経営状況の違いなどによって多様であると考えています。

以上の考えのもと、当社は、エンゲージメントの際の基本的な姿勢を以下のように定め、投資先企業との日々の対話の中で議論を行い、相互理解を深めることでスチュワードシップ責任を果たしてゆきます。

  1. ① 友好的かつ建設的な姿勢で対話に努めること。
  2. ② 財務情報だけではなく、ESG課題への対応状況や背景にある戦略や哲学などの非財務情報の理解にも努めること。
  3. ③ 資本の効率的利用に関する投資先企業の考え方を聞くとともに当社の考え方を伝えること。
  4. ④ 重大な不祥事・事故などが生じた際には原因や再発防止策を聞き健全な経営を促すこと。

当社は、このような活動を通して、投資先企業に価値創造と持続的成長を促してゆきます。

エンゲージメントにおいて、インサイダー取引規制における未公表の重要事実、あるいは、その恐れのある情報を受領する場合も考えられます。未公表の重要事実、あるいは、その恐れのある情報を受領した場合は、法令・諸規則や社内ルール等に則って、適切にその情報を取り扱います。

(2)エンゲージメントの状況

当社は、投資判断において企業への直接取材を重視しており、コンタクト件数は年間延べ5,000件以上に及びます。

その内容は、説明会への参加から、IR担当者への取材や現場見学、経営者とのミーティングまで多岐にわたっていますが、中でも、当社内において行われる企業とのミーティングは年間約2,000件に上り、企業経営に関する詳細な議論や経営課題に関する率直な意見交換ができる重要な対話機会と位置付けられます。これらの来社ミーティングのうち、およそ4割は企業経営を担う役員の方々に出席いただいており、経営全般にわたる多様な議論が行われております。

企業を取り巻く事業環境や事業戦略、財務戦略、それらの結果である経営実績、そして株主還元などの資本政策は相互に密接に関連しており、エンゲージメントはそれらについての日々の対話の中において行われるべきものだと当社は考えます。

なお、コンプライアンスやコーポレート・ガバナンスなどに関わる課題についても対話の機会を設けるなど、ESGの観点においても機関投資家としての責任を果たすべく努めております。

責任投資レポート2018(分割版)

エンゲージメント(1,209KB)