マクロ経済:基礎情報

ブラジル経済の基礎情報をご紹介します。

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             作成:2015年4月


世界第7位の経済大国として成長を続ける国

ブラジル経済の現状

【図1】
IMFによると、ブラジルの2014年の名目GDPは約2兆3,530億米ドルで世界7位となり、世界経済において存在感を増している。ブラジルの一人当たり名目GDPは11,604米ドルで、世界61位となった。

【図1】 世界各国の名目GDP (2014年)

【図2】
ブラジル経済は、足元においては政治情勢の不透明さなどを背景に停滞感があるものの、今後は着実な経済成長が見込まれている。労働力人口の増加および所得の増加を背景に国内消費市場が拡大していること、資源大国・農業大国であることなど、持続的な経済成長の基盤があると言えよう。

【図2】 実質GDP成長率の推移 期間:1990年〜2020年

【図3】
政府が雇用対策に取り組んできたことなどから、失業率は年々改善してきた。最低賃金の見直しなどにより実質所得も増加傾向となっている。

【図3】 失業率と平均実質所得の推移(12ヵ月移動平均) 期間:2003年12月〜2015年2月

インフレをめぐる歴史

【図4】

ブラジルはかつて極度のインフレに悩まされており、1980年代以降のインフレ率は2ケタ以上、時には年率5ケタに達することもあった。いわゆるハイパーインフレと呼ばれる状態である。しかし1994年、後に大統領に就任するカルドーゾ財務相が「レアルプラン」を導入。市中の通貨をすべて米ドルにリンクしたレアルに切り替え、1米ドル=1レアルでスタートさせた。一連の経済安定化プログラムによって、ようやくハイパーインフレが終息に向かった。

2003年にかけては、ルーラ大統領就任に伴なう政策変化への懸念から通貨レアルが暴落し、再び物価が上昇した。しかし以前のように物価が1年で数十倍になるようなことはなかった。その後、ルーラ大統領はインフレ抑制と財政・対外収支の健全化を行なった。2011年に就任したルセフ大統領も、景気の過熱とインフレの抑制に努めた。

ブラジルのインフレ率は先進国などに比べれば高いものの、比較的安定的に推移している。このことはブラジルが着実な経済成長を遂げていく上で好ましい環境であると言えよう。

【図4】IPCA(拡大消費者物価指数)前年同月比 期間:1996年1月〜2015年3月
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鉱物資源や農産物だけではない多様な貿易構造