マクロ経済:国際収支・対外債務

ブラジルの国際収支と対外債務についての情報をご紹介します。

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             作成:2015年4月


外貨準備の増加と対外債務問題の緩和

国際収支

【図1】

ブラジルの経常収支は2008年以降、貿易黒字の縮小と所得収支及びサービス収支の赤字拡大によって、大幅な赤字となっている。

【図1】経常収支 期間:1995年〜2014年

【図2】

レアルプランによるインフレ沈静と経済の安定化が外国人投資家の信頼を回復させ、資本流入が急増したことから、資本収支は黒字となり2002年までの経常収支の赤字を補った。2007年以降は安定化したブラジル経済と内外金利差などを背景に直接投資、証券投資とも概ね流入超過が続いている。

【図2】資本収支 期間:1995年〜2014年

【図3】

2007年以降、ブラジルの外貨準備(通貨当局の管理下にある対外資産合計額)は、為替の安定を目的として通貨当局がレアル売り介入を積極的に行なったことなどから、急増した。

【図3】外貨準備 期間:1970年12月末〜2015年3月末

対外債務と外貨準備

【図4】

ブラジルの外貨準備は、2013年末では短期対外債務の10.6倍、輸入額に対しては11.4ヵ月分と、IMFが保有外貨準備の目安とする短期対外債務の1倍以上、輸入額の3ヵ月分以上をそれぞれ大幅に上回っている。金融市場が不安定となる場合には、豊富な外貨準備を使って介入を行ない、通貨の急激な変動を抑制する余裕があると言える。

【図4-1】外貨準備/短期対外債務 期間:1990年末〜2013年末
【図4-2】外貨準備/1ヵ月の輸入額 期間:1990年末〜2013年末
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