野村アセットマネジメント 退職後の資産運用と資産活用

リタイアメント層にとっての投資信託活用法

分散投資や分配金など投資信託を活用するメリットと活用する際の重要なポイントを解説します! 野村アセットマネジメント リタイアメント・アドバイザー

現役層は勿論ですが、リタイアメント層にとっても資産運用と資産活用は重要なテーマです。勤労収入や年金収入を補う手段として、退職金や将来のために蓄えてきた資産を活用しながら、どのような方法で資産運用を行うのが望ましいのでしょうか?

幅広い資産に分散投資ができる投資信託

投資と聞いて、まず思いつくのは株式投資でしょう。今後の成長が見込める企業への投資、社会貢献活動に力を入れている企業への投資、あるいは日頃の生活の中で利用している便利な商品やサービスを提供する企業を選択し、応援するという方法なども考えられます。これらは日本企業に限らず、海外の企業も含まれると思います。
しかしながら投資にはリスクが存在します。魅力的な企業への投資を行う場合でも、保有している資産の大部分を株式のみに投資するという投資スタンスは、資産活用期においては好ましくないでしょう。何故なら大きな価格変動リスクに晒されることになるからです。特に、勤労収入が少なく、年金収入に依存することになるであろうリタイアメント層にとっては、蓄えてきた資産が大幅な元本割れとなることを避けるための方策が重要となります。

様々なリスクを低減させるための方法として効果的なものは分散投資です。ただし個人が投資判断の材料となる情報を一人で収集し、売買タイミングの判断を行いつつ、様々な資産への分散投資を行なうというのは簡単なことではありません。そこで考えられるのが投資信託の活用です。国内外の株式や債券、REITなど、幅広い資産への分散投資ができる点が投資信託の特徴のひとつです。

定期的なキャッシュフローで生活設計を

投資信託によっては、投資家のリスク許容度を鑑み、複数の投資対象資産を組み合わせたり、各資産への投資比率を制限することなどにより、リスク水準をコントロールした運用を行うものもあります。
また、リタイアメント層にとって投資信託の便利な活用法として、分配金として投資信託から資金が支払われる仕組みがあげられます。さらにその分配金を受け取る頻度が年1回というものもあれば、年4回、6回、そして12回(毎月)のものもあるため、生活設計/資金計画の一助として活用できるのではないでしょうか。

投資信託を活用する場合の重要なポイントは以下のとおりです。

① 年金収入やその他の資産の状況を総合的に勘案したうえで、投資信託を購入する金額として適正と考えられるか?

② 選択する投資信託は必要以上にリスクを取り過ぎていないか?

勤労収入、年金収入を補うための一つの方策として投資信託やその分配金の活用を検討してみてはいかがでしょうか?

記載の内容は、制作時点(2025年9月)のものです。
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