AI相場は米国だけではない
新興国株指数が注目される理由(前編)
AIと聞くと米国の巨大IT企業や半導体設計企業が注目されがちです。
ただ、AIはソフトウェアだけで動くわけではありません。データセンター、半導体、メモリ、電子部品、通信機器、電力・冷却設備など、幅広い供給網が必要です。こうしたAIを支える企業を多く含む点で、新興国株指数にも注目が集まっています。
1. AI需要はデータセンター投資を通じて広がる
AIの活用が進むほど、企業はより多くの計算能力を必要とします。
そのため、クラウド企業やAI企業はデータセンター投資を増やす傾向があります。
データセンター投資はサーバーを増やすだけでは終わりません。半導体やメモリ、電子部品、通信機器、電力設備、冷却装置まで、関連する需要が幅広く広がります。特にAI向け設備は消費電力や発熱が大きくなりやすく、電力と冷却の重要性が高まる点も特徴です。
AI向けデータセンターで必要になる主な分野
2. 新興国株指数がAIと結びつきやすい理由
新興国株指数がAIと関連しやすい理由は大きく2つあります。
1つ目は、情報技術分野の比率が比較的大きいことです。新興国株指数には、半導体や半導体製造装置など、AIを支える製造業系の企業が多く含まれます。
新興国株指数の上位10業種
(出所)MSCIのデータを基に野村アセットマネジメント作成
2つ目は、台湾と韓国の比重が大きいことです。台湾は先端半導体の受託製造とその周辺供給網、韓国はメモリ分野に強みを持ち、いずれもAI需要との結びつきが深い国です。
そのため、新興国株指数は、AIを開発して売る企業そのものよりも、AIの普及に伴って必要になるものを供給する企業群として捉えやすいでしょう。
新興国株指数の上位10国・地域
2026年3月末時点
(出所)MSCIのデータを基に野村アセットマネジメント作成
3. まとめ
AIブームの恩恵は、米国のAIサービス企業だけに限りません。
データセンター投資の拡大を起点に、半導体、メモリ、電子部品、組立・検査などへ需要が波及します。その供給網に強みを持つ企業を多く含む点で、新興国株指数はAI関連投資の選択肢として注目されます。
AI需要が新興国企業に届く流れ
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