野村アセットマネジメント 退職後の資産運用と資産活用

退職後のお金のコーディネート術 リタイアメント
プランニング

リタイアメントプランニングとは、退職後の生活に備えて現役時代から準備することを指します。古くから「段取り八分」と言われるように、安心した老後を過ごすためには、資金計画を立て、蓄えを準備することが重要です。

プランを立てる前に、「退職後のお金との向き合い方」について2つ確認します。

1つ目は、「退職後のお金は使うためにある」という前提で考えていきましょう。退職後は収入が減るため、極力お金を使わないようにしようとする人が多いですが、現役時代に頑張って貯めたお金を使わず我慢し続けるのは、理想としていた退職後の時間の過ごし方なのでしょうか。
2つ目は、退職後の生活において、「退職後の不安や、やりたいことを具体的にイメージ」してみましょう。デザイナーのコシノジュンコさんの言葉で「今日が一番若い」というフレーズにあるように、今しかできない、また今だったらできることを整理し、万が一に備える準備も進め、不安を少しでも軽減しましょう。

それでは、「退職後のお金との向き合い方」について理解と整理が出来たら、具体的なプランニングに入ります。

Step1 生涯に必要な金額を
“見える化”

まずは、生涯にわたる収入と支出を試算することから始めます。

収入は「年金収入」、「勤労収入」、「資産収入」の3つに区分します。
支出は、現在の生活費を基に確認しましょう。
把握が難しい場合は、ねんきん定期便~将来の年金額を今すぐチェック~
老後にかかる生活費はいくら?のコラムを参考にしてみましょう。

併せて、現在保有している現預金や株・投資信託、保険など全ての資産額を確認しましょう。
また、趣味や旅行などの「やりたいことの実現費」、「特別なイベントに備えた費用」など、退職後の「人生を楽しむために使うお金」についても書き出してみましょう。

生涯にわたる収入と支出のイメージ
※上記はイメージ図であり、全てを網羅しているものではありません。

Step2 将来にわたるお金のコーディネート

Step1で必要な金額と現時点で保有している資産額が把握できました。
自分が想像していた金額とどのくらいの違いがありましたか?

リタイア後の生活は長く、やりたいことや必要なものも変化していくことが想定されます。
長く続いたデフレ時代から、インフレにも向き合う必要がある世の中に変わってきており、
将来的な支出増を考慮しておく必要もあるでしょう。

大切なのは、

  • ❶「支出の整理」
  • ❷「収入の拡大検討」(就労の延長、資産運用等)
  • ❸「計画的な資産の取り崩しと定期的な計画の見直し」

の3つを組み合わせて「お金のコーディネート」をすることです。

プランニングのイメージ
※上記はプランニングのイメージ図です。

その際、考慮していくことは、60歳時点の資産額を70歳や80歳まで維持する必要は必ずしもないことです。
年齢を重ねるごとに挑戦できる機会は少なくなっていくことも念頭におきながら、
将来の資産目標を考えて、定期的に計画を見直すことが大切です。

これまで努力されてきたご自身の成果を大切に、「退職後のお金は使うためにある」と考え、
今から実現したいことを始めてみてはいかがでしょうか。

*記載の内容は、制作時点(2025年7月)のものです。
*記載事項・見解は、全て作成時点で当社が知り得る情報に基づくものです。