人生100年時代
~長生きリスクとは何ですか?無理なく始める資産形成の考え方~

Q 長生きリスクとは何ですか?今からどのように備えればよいですか? A 長生きリスクとは、想定以上に長生きすることで、老後資金が不足する可能性があることをいいます。平均寿命の延びや少子高齢化により、公的年金だけに頼るのが難しくなる可能性もあるため、早い段階から貯蓄や資産運用を組み合わせて備えることが大切です。

長生きリスクとは何ですか?

長生きリスクとは、自分が想定していたよりも長く生きることで、老後の生活資金が足りなくなるリスクのことです。「長生き」は本来とても喜ばしいことですが、人生が長くなるほど、生活費や医療費、介護費用などが必要になる期間も長くなります。そのため、老後資金の準備が十分でないと、生活水準を維持することが難しくなる可能性があります。

なぜ今、長生きリスクを意識する必要があるのですか?

長生きと聞くと、「自分には関係ない話」と感じる方もいるかもしれません。しかし、近年は医療の進歩や生活環境の改善などにより長寿化が進み、90歳まで生きる確率は男性で4人に1人、女性で約2人に1人※1と予測されています。こうした変化を踏まえると、「退職後はそれほど長くない」という前提で将来の資金計画を立てるのは難しいといえるでしょう。これからの時代は、「長生きするかもしれない」ではなく、“長生きする前提で考える”ことが大切です。さらに、将来世代では長寿化がいっそう進む可能性もあり、内閣府の資料では、2007年生まれの子どもの半数が107歳に到達する※2と予測されています。もちろん、すべての人がそうなるわけではありませんが、100歳を超えて生きることが、今よりずっと現実的な時代になっていく可能性があります。自分自身のことでも、「何歳まで生きるか」を正確に思い描くのは難しいものです。だからこそ、老後のお金については、少し余裕を持って考えておくことが大切といえるでしょう。

※1(出所)厚生労働省「令和6年簡易生命表」(

※2(出所)内閣府 人生100年時代構想会議資料(平成29年9月11日)(

公的年金だけでは不十分になる可能性があるのですか?

長生きリスクを考えるうえで、もうひとつ気にしておきたいのが、少子高齢化です。
これまでの日本では、多くの現役世代が少ない高齢者を支える形で社会が成り立ってきました。しかし今後は、現役世代の人数が減り、高齢者の割合が増えていくと見込まれています。つまり、支える側が少なくなり、支えられる側が増えていくということです。
こうした変化の中では、次のようなことが起こる可能性があります。

  • 現役世代の負担が大きくなる
  • 将来の年金制度の見直しが進む
  • 受け取れる年金額だけでは生活費をまかないにくくなる

もちろん、公的年金は老後を支える大切な仕組みです。ただ、それだけに頼るのではなく、自分でも準備していく意識がこれまで以上に重要になっています。

長生きリスクにはどのように備えればよいですか?

長生きリスクに備えるためには、早めに無理のない形で準備を始めることが大切です。日々の暮らしを大切にしながら、将来のためのお金も少しずつ準備していくことが、時間を味方につけることにつながります。たとえば、次のような方法があります。

  • 毎月決まった額を貯蓄する
  • 将来に向けて積立投資を活用する
  • 老後に必要なお金を早めに考えてみる
  • 公的年金以外の備えも少しずつ作る

短期間で大きな成果を狙うのではなく、長期でコツコツ続けることが大切といえるでしょう。