NISA(少額投資非課税制度)と職場つみたてNISAの違いとは?

Q.NISA(少額投資非課税制度)と職場つみたてNISAの違いとは? A.「NISA」とは、投資した金融商品が値上がりした場合の利益(譲渡益)や分配金等が非課税となる制度です。「職場つみたてNISA」は、職場を通じてNISAを利用した資産形成ができるよう、事業主等が役職員等の利用者を支援する、福利厚生の増進を目的とした制度です。ただし、職場つみたてNISAは、通常のNISAとは別に非課税枠が増える制度ではありません。利用するのはあくまでも本人名義のNISA口座であり、年間投資枠や非課税保有限度額などは通常のNISAと同じです。

「NISA」と「職場つみたてNISA」の主な違いには、以下のような点が挙げられます。

奨励金

NISA 奨励金なし
職場つみたてNISA 奨励金が設定されている場合あり

職場つみたてNISAは福利厚生の増進を目的とした制度のため、勤務先によっては、利用することで奨励金が付与される場合があります。奨励金の有無は勤務先ごとに異なるため、人事部・総務部など職場つみたて NISA に係る担当部署に確認してみましょう。

拠出方法

NISA 証券口座・預貯金口座等からの引き落とし
職場つみたてNISA 給与天引き、または証券口座・預貯金口座等からの引き落とし

通常のNISA、職場つみたてNISAのいずれも、自動積立の設定などにより、定期的な積立が可能です。職場つみたてNISAでは、勤務先によっては給与天引きを利用できる場合があります。

投資できる金融商品

NISA NISA口座を開設した金融機関(銀行・証券会社等)が取り扱う金融商品
職場つみたてNISA 事業主等が契約したNISA取扱業者(銀行・証券会社等)が選定する金融商品

職場つみたてNISAの対象商品に投資したい金融商品がない場合などは、職場つみたてNISAを利用せず、個人で金融機関(銀行・証券会社等)を選んでNISA口座を開設し、直接資金を拠出して投資を行うことも可能です。

金融経済教育・サポート

NISA 個人で金融機関に確認
職場つみたてNISA 勤務先や契約金融機関からサポートを受けられる場合あり

職場つみたてNISAの詳細や金融経済教育に関する内容ついては、勤務先の人事部・総務部など職場つみたて NISA に係る担当部署や、事業主が契約しているNISA取扱業者へご確認ください。

利用時の注意点

NISA口座は1人1口座です。すでに別の金融機関でNISA口座を開設している場合、職場つみたてNISAを利用するには、金融機関の変更手続きが必要になる場合があります。また、退職や転職をした場合、給与天引きによる積立は終了するなど、利用方法が変わる可能性もあります。利用を検討する際や、退職・転職時の積立方法、保有金融商品の取扱いについては、勤務先や契約金融機関に確認しましょう。

職場つみたてNISAは、給与天引きや勤務先からのサポートなどを通じて、従業員のNISAを活用した資産形成を後押しする福利厚生制度です。勤務先の制度内容を確認しながら、ご自身やご家族の将来に向けた資産形成の一歩として、活用を検討してみてはいかがでしょうか。

(出所)金融庁()、国税庁()のホームページなどを基に野村アセットマネジメント作成