MARKET REPORT

【石黒英之のMarket Navi】日経平均最高値更新後も日本株の上昇は続く?

2026年04月17日

ポイント① 日経平均が2月の最高値を更新

16日の東京株式市場で日経平均株価は、2月27日に付けた最高値を更新しました。米国とイランの戦闘終結期待を背景に投資家のリスク許容度が高まり、日本株を見直す動きが強まったことが指数を押し上げた形です。外部環境の不透明感が和らぐ中で、改めて企業業績への期待も意識されつつあります。

前回最高値を付けた2月27日から今回最高値を付けた4月16日までを見ると、相場をけん引する銘柄の特徴が浮かび上がります。日経平均採用銘柄で上昇率上位にはAI(人工知能)インフラ関連が並び、中東情勢の影響を相対的に受けにくいとみられる銘柄が目立ちました(図1)。一方、値上がり銘柄数は225銘柄中54銘柄にとどまり、物色の広がりは限定的です。相場の持続性を考える上では物色のすそ野拡大がポイントとなります。

図1 日経平均採用銘柄の騰落率上位下位5銘柄
(前回最高値2/27と今回最高値4/16の比較)

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期間:2026年2月27日と2026年4月16日の比較
・2026年2月27日は日経平均が前回終値ベースで最高値を付けた日、2026年4月16日は今回終値ベースで最高値を付けた日
(出所)Bloombergより野村アセットマネジメント作成
 

ポイント② 日本株の上値余地は依然大きいか

こうした中、今後の焦点は本格化する企業決算です。TOPIXの12ヵ月先予想EPSは拡大基調を維持しており、現在の日本株は株価が上昇しやすい環境にあると考えられます(図2)。AI関連にとどまらず、幅広い業種で収益の伸びが確認されれば、足元の株高の持続性を高めることにつながりそうです。

日本株の向こう1年の上値メドとしては、TOPIXの12ヵ月先予想EPSと同PER18倍で4,410ポイント、同20倍で4,900ポイントが視野に入ります(図2)。これを過去5年平均のNT倍率(日経平均/TOPIX、14.3倍)で換算すると、日経平均はそれぞれ6万3,000円程度、7万円程度が意識されます。決算発表での好業績確認で物色の広がりが伴えば、日本株の上昇余地は一段と広がりそうです。

図2 TOPIX(東証株価指数)と
同12ヵ月先予想EPS(1株当たり利益)

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期間:2006年1月6日~2026年4月16日、週次
印は1年後、2年後の12ヵ月先予想EPS(2026年4月16日時点のBloomberg予想)
(出所)Bloombergより野村アセットマネジメント作成
 

個別銘柄の記載は、特定銘柄の売買などの推奨、また価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。
*当資料は、一部個人の見解を含み、会社としての統一的見解ではないものもあります。