MARKET REPORT マーケットレポート
【石黒英之のMarket Navi】日経平均株価の今後の動きをどう考えるか?
2026年06月29日
ポイント① 26日に日経平均が4%超の急落
日経平均株価が高値波乱の展開となっています。26日の東京市場では米オープンAIがIPO(新規株式公開)の延期を検討しているとの報道をきっかけに、AI(人工知能)関連株や半導体関連株に利益確定売りが広がりました。韓国市場で半導体株が大幅安となり、急落時に取引を一時中断するサーキットブレーカーが発動されたことも投資家心理を冷やし、日経平均は前営業日比4%超下落しました。
背景にはバリュエーション面の過熱感もあったとみられます。日経平均の12ヵ月先予想PERは近年のピーク水準に近づいていたこともあり、悪材料に反応しやすい地合いだったといえます(図1)。今回の急落で過熱感はやや和らいだものの、高値警戒感は残っており、当面は上値の重い展開が続きそうです。
図1 日経平均株価と同12ヵ月先予想PER(株価収益率)

期間:2023年1月4日~2026年6月26日、日次
(出所)Bloombergより野村アセットマネジメント作成
ポイント② 半導体関連株の見直し余地大きいか
もっとも、AI関連株全体が過熱しているわけではありません。日経平均への寄与度が大きい日本の半導体関連株の動きを示す指数の12ヵ月先予想PERは26日時点で20.7倍にとどまっています。AI相場が本格化した23年以降のピークの30倍台前半水準を大きく下回っており、半導体関連株の見直し余地は依然として大きいと考えられます(図2)。
メモリー価格の上昇を受け一部テック企業の業績の先行きに懸念が広がっていることもあり、短期的には投資家心理の変化から株価が大きく変動する場面もありそうです。 ただ、主要テック株指数の利益見通しは拡大基調を維持しています。AIを巡る世界的な投資需要も底堅く、中長期的には業績拡大期待を背景に、半導体関連株主導で日経平均が上昇する流れは続くとみています。
図2 日本半導体関連株指数と同12ヵ月先予想PER

期間:2023年1月6日~2026年6月26日、週次
・日本半導体関連株指数はMSCI Japan Semiconductors and Semiconductor Equipment Index
(出所)Bloombergより野村アセットマネジメント作成
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