MARKET REPORT マーケットレポート
【石黒英之のMarket Navi】米企業決算がテック株への見直しにつながるか
2026年07月14日
ポイント① テック株の決算内容に注目が集まる
足元で世界的にAI(人工知能)関連株への売り圧力が強まっており、13日には半導体関連株の寄与度が大きい韓国総合株価指数が前営業日比8.9%安と、6月高値から25%超下落しました。こうしたなか、米国では26年4-6月期の決算発表が本格化します。市場の焦点はテック企業の業績やAI関連の設備投資に強気の見方が示されるかどうかです。
今回の決算発表でも、前四半期同様、アップルなど大手テック7社で構成されるマグニフィセント・セブンが全体業績をけん引するとみられています(図1)。TSMC(台湾積体電路製造)の26年4-6月期売上高(速報値)が前年同期比36%増と四半期ベースで過去最高を更新し、AI需要の強さが改めて確認されたことを考えると、テック株の決算内容は市場予想を上回る可能性もあると考えています。
図1 S&P500種株価指数(除くマグニフィセント・セブン)
とマグニフィセント・セブンの純利益増減率

期間:2025年Q1(1-3月期)~2027年Q4(10-12月期)、四半期
・2026年Q2(4-6月期)以降はBloomberg予想(2026年7月13日時点)
(出所)Bloombergより野村アセットマネジメント作成
ポイント② 決算発表を機に見直し買い広がるか
一方、米国株のバリュエーションが落ち着きつつある点も見逃せません。S&P500の12ヵ月先予想EPSは拡大基調を維持する一方、同PERは低下するなど、EPSの力強い拡大がバリュエーション面での過熱感の後退につながっており、米国株の過度な割高感が修正されつつあります(図2)。
米企業決算ではAI関連設備投資の継続や利益の伸びが確認されるとみており、決算発表を機にテック株への見直し機運が広がる可能性もあるとみています。また今回は、テック株のみならずその他の企業でも力強い利益成長が見込まれています(図1)。こうした点が確認できれば、市場に安心感が広がるとみられ、米国株の落ち着きとともに、世界の株式市場の下値不安も和らぐ展開が期待できそうです。
図2 S&P500種株価指数の12ヵ月先予想EPS
(1株当たり利益)と同PER(株価収益率)

期間:2016年1月8日~2026年7月13日、週次
・〇印は1年後、2年後の12ヵ月先予想EPS(2026年7月13日時点のBloomberg予想)
(出所)Bloombergより野村アセットマネジメント作成
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