MARKET REPORT マーケットレポート
【石黒英之のMarket Navi】日本株の物色の広がりにどう対応するか?
2026年07月16日
ポイント① 日本株の物色に広がりがみられる
足元では、AI(人工知能)関連株を中心に値動きの荒い展開が続いています。利益確定売りが膨らむ場面もある半面、15日には日本や韓国の半導体関連株が大きく上昇するなど、AI需要への期待は根強いとみられます。市場の焦点は、今回の米企業決算で、AI関連企業の利益成長や設備投資、それを支えるキャッシュフローが維持されるかどうかです。
こうしたなか、足元の日本株では物色のすそ野が広がっており、日本株全体の先高期待の強さが窺えます。TOPIX構成銘柄のうち、TOPIXの騰落率を上回った銘柄の比率は、25年末から6月22日までの25.5%に対し、6月22日以降は72.9%へ上昇しました(図1)。一部のAI関連株だけでなく、多くの銘柄へ物色が広がっているといえます。
図1 TOPIX(東証株価指数)構成銘柄のうち
TOPIXの騰落率を上回った比率の2期間比較

期間:2025年末~2026年6月22日と2026年6月22日~2026年7月15日の2期間比較
・2026年6月22日は半導体関連株で構成されるSOX(フィラデルフィア半導体株指数)が最高値をつけた日、2026年7月15日は直近
(出所)Bloombergより野村アセットマネジメント作成
ポイント② アクティブ投資で投資機会を捉える?
物色の広がりを支えているのが、日本企業の改革進展期待やインフレ経済の定着です。資本効率改善や株主還元を背景にROE(自己資本利益率)向上が期待される企業に加え、日本経済拡大の恩恵を受ける金融株にも資金が向かっています。こうした期待を背景に、足元ではバリュー株が優位です(図2)。ただ、これはテック株からバリュー株への一方向の転換を意味するものではないと考えています。
AI需要を追い風に利益を伸ばす企業や、企業改革を進める企業、インフレ経済の恩恵を受ける企業など、今の日本株には様々な投資機会があります。特定の投資テーマに偏るのではなく、利益成長やROE向上が期待できる企業を幅広く見極めることが重要です。こうした環境では、運用実績のあるアクティブファンドの活用も有効な選択肢となりそうです。
図2 日本株のバリュー/グロースの相対パフォーマンス

期間:1998年12月末~2026年7月15日、月次
・日本株のバリューはラッセル野村総合バリュー・インデックス、グロースはラッセル野村総合グロース・インデックス、いずれも配当込み
(出所)Bloombergより野村アセットマネジメント作成
*当資料は、一部個人の見解を含み、会社としての統一的見解ではないものもあります。