お知らせ
足元の日本株市場の変動について
2026年07月21日
日経平均株価は6/25に72,366.34円を付け高値を更新しましたが、以降AI半導体銘柄を中心に下落基調に転じ、先週末7/17終値で64,141.12円となり高値から約11%の下落となっています。一方で、TOPIXの高値(7/6)からの下落率は約4%となっており、4-6月に大きく上昇した日経平均株価の調整が目立っています。AI半導体銘柄の代表格となったキオクシアHDですが、6/22ザラバ高値112,700円から7/17終値52,110円まで下落し半値押しの状況です。
今後の相場展開もこれまで市場を牽引してきたAI半導体関連銘柄の推移次第と考えますが、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングおよび台湾の半導体受託製造大手TSMCの決算が市場予想を上回り、見通しも引き上げられたにも関わらず、半導体関連銘柄は軟調に推移しています。これは株価がファンダメンタルズ以上に上昇してきたことを示唆しており、その上昇はモメンタム相場による需給を要因としたものが大きかったと解釈できます。
半導体関連銘柄の業績については、AI半導体の拡大が従来の半導体サイクルを大きく超えるものであると想定されることから、中長期的な投資魅力は高いと考えます。一方で、過剰とも懸念されるデータセンター投資の行方などリスク要因も散見され、また足下好業績となるほど中期では業績モメンタム鈍化が視野に入りやすくなるとの見方もあり、当面はボラティリティの大きい株価展開となることは避けられないと考えます。
このような環境においては、AI半導体関連銘柄の中での循環物色の継続とともに、非AI半導体関連銘柄の株価形成が市場全体の推移の鍵となってきます。AIディスラプション懸念※で株価が下落した情報関連銘柄、AI相場の裏で物色圏外となってきた内需ディフェンシブ銘柄等の株価底打ちも確認されつつありますが、短期的には市場は方向感が見出しにくい展開となると想定します。
7/17から7/20にかけての米国株式市場では、米中のAI開発競争の激化が警戒されたこと、イラン情勢を巡る不透明感が意識されたことなどを受け、総じて軟調な展開となりました。
非常に変動の大きい市場環境が続きますが、ポートフォリオとしては一定のバランスを取りつつ、第1四半期決算においてファンダメンタルズの確認を行い、銘柄選択効果の獲得で超過収益の確保、積み上げに注力する所存です。
※AIディスラプション懸念:AIの進化によって既存の産業・企業・雇用・ビジネスモデルが大きく壊されたり、急速に変化したりすることへの懸念
CIO (日本株アクティブ)
原田 信太郎
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